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私たちのエッチな体験談。短編集。

第3章 三人目

そう思うとなんだか吹っ切れて…。

梅乃の部屋のドアを見るとまた会いたくなった。

本当は気づいてたんだ。

帰る時に寂しそうにしてたことに。

やったあとに甘えたそうにしてたことも。

自然と梅乃の、部屋の前にいてドアに手をかけていた。

ーーガチャ。

ドアが開いた。

『梅乃。戸締まりくらいちゃんと…』

梅乃はしゃがみこんで泣いていた。

『えっ?右京…さん?』

私は右京さんが帰ったあと涙が止まらなくて玄関で座り込んで泣いていた。

鍵も閉めずに。

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