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するとガチャって音がして右京さんが立っていた。

私は急いで立って涙を拭き笑顔を作った。

『ど…どうしたんですか？

忘れ物？』


『……………………なんで泣いてるんだ？』

私はその問に黙っていた。

寂しくて…。なんて。

やるだけの女かと思ったなんて…

言えなかった。

私は下を向いて泣きそうなのを我慢していた。

ふわっと右京さんの匂いがして…

私は抱き締められていた。