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プリンセスを護衛

第21章 長編 冬の関西紀行

「行きたいところって言ってもなあ…。」

ノートに列挙された観光地の名称を見てため息を吐いた。
そのノートの横には大阪と京都、神戸のガイドブックが重ねられていた。


結局ルートが決まらない優馬は結木に相談しに行った。
結木は優馬にとっては今や一番何でも相談できる人であった。

「そうですね。京都ならば金閣、伏見稲荷、清水寺、映画村ぐらいがどうでしょう?」

「銀閣は?」

「調べたところ工事中らしい。」

「じゃあ、行っても意味がないですね。」

「大阪は考えてますか?」

「ええ。万博と道頓堀、海遊館あたりを考えています。」

「USJは?」

「予算的に止めました。」

「…。学生さんですしね。」

「…。」

「神戸の方は?」

「時間があればよるつもりです。ポートタワーとかハーバーランドに。買い物が好きな泉さんや美憂には向いてるかと。」

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