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プリンセスを護衛

第21章 長編 冬の関西紀行

その時、女の子が大学生くらいの子に絡まられているのが目に入った。
あの女の子は…!

「ミュウ!」

「優馬!」

美憂は優馬の後ろに隠れた。

「なんだよ。お前は!」

優馬がスッと顔を上げると、相手は目を丸くした。

「ゆ、優馬?」

「???」

優馬は一瞬誰か分からなかったが
すぐに分かった。

「三橋(みつはし)か?」

その男の子は優馬の高校時代のクラスメートだった。

「何があったんだ?」

「その女の子が俺にぶつかったんだよ。謝りもせずに行こうとしたから…」

「謝ったわ。」

「嘘言うな!」

優馬は息を吐いて言った。

「三橋、その子僕の連れなんだ。今回、僕に免じて許してくれない?」

「優馬の連れなら…」

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