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プリンセスを護衛

第39章 悲しい真実

美衣はとても可愛く性格も良く誰からも愛される子だった。
衣奈も初めは可愛がられていた。
しかし、美衣の方が可愛がられている感じがし出した。
それは彼女が公立中学の3年生の時だった。
美衣は小学校の6年生。
衣奈は成績が下降気味で志望校ギリギリ。
美衣は衣奈みたいにならないため私立中を受けることになっていた。

(私は、悪い例なんだ。)

衣奈は確信した。
大人になってもそうだった。
衣奈はなかなか仕事に付けず、出会いもなかった。
美衣の方はさっさと彼氏を見つけて結婚した。

(何で美衣ばっかり…)

衣奈は美衣が憎く感じた。
そんな衣奈のもとに電話がかかって来たのは美衣が結婚した5年後だった。

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