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プリンセスを護衛

第45章 優馬の悩み事

優馬は澄んだ瞳に悲しい色を宿していた。
そしてもう帰ってくれと言わんばかりに2人に背を向けた。
2人は仕方なしに優馬の家を出た。

2人が帰ったあと優馬はベッドに横になり天井を見つめた。

「僕は一体どうしてしまったんだろうな。」

彼は自分が分からなくなっていた。
この前までは自分の長所について聞かれたとき、堂々と自信を持って答えられたのに今では答えられる自信が無い。

「僕の長所は明るくて前向きで、それで…」

何もないのではないか?
やはり空っぽなのでは?
また頭がズキズキと痛み出した。
優馬は頭痛薬を飲むとその日は早く寝ることにした。

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