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プリンセスを護衛

第52章 サイドストーリー 紅葉の栞

「優ちゃんは?」

「は?」

「好きな人、居るんでしょう?」

「まあ、居ますけど。」

その時、かけうどんをお盆に乗せた茶髪に色白の青年がこちらに歩いて来た。

「優馬さん?」

優が言った時、彼は気付いたようでこちらに歩いて来た。

「泉さんに優ちゃん?2人で昼ごはん?」

「うん。どう?千葉くんも。」

「良いけど。邪魔じゃない?女の子二人の仲に僕が入るっていうのは。」

優馬はいつもそうだ。
気遣いが出来るが人に気をまわし過ぎて損してしまう。
そこが彼の良い所だが可哀想な気もする。

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