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プリンセスを護衛

第52章 サイドストーリー 紅葉の栞

そう言ったのは美憂だった。
バックの中から筆箱より少し大きめのピンク色のポーチを取り出した。
ブルドックのキャラクター絵柄が愛嬌あるカワイイポーチである。
ポーチの中から出て来たのは化粧品だった。

「口紅、ファンデーション、チーク、アイシャドウ…」

化粧次第でいくらでもキツイ顔立ちにすることは可能って訳だ。
でも…

「女って化け物だよな。」

「こえ~。」

大樹と圭太。
悪気が無いのは分かるがデリカシーに欠けている。
美憂は泉と優に化粧品を見せながら言っている。

「キツク見せるにはアイラインがあったらいいかも。でも私、持ってないの。だって普通使わないし。」

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