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プリンセスを護衛

第52章 サイドストーリー 紅葉の栞

「逆にこういう考え方もある。」

優馬が言う。

「悪役なんてみんなしたくないよね?普通。それを敢えて引き受ける人は優しい人って。」

そう言う考え方もある。

「優馬は変わってるの?」

「は?」

「悪役やりたがってたじゃない?」

美憂が言うと優馬が笑った。

「ああ、あれね。」

優馬は気付いたようだった。

「簡単だよ。ヤンチャな人を演じたかっただけ。」

「ヤンチャって言う可愛い感じじゃないけどな。」

俊が困った顔をして言った。

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