テキストサイズ

プリンセスを護衛

第56章 美憂の抱えるもの

「私のこと、何も知らないのに勝手なこと言わないで!」

美憂はそう怒鳴ると走ってその場を去った。
優馬は少しショックを受けていた。
美憂と知り合って1年になるのに美憂のこと何も知らなかった。
長い付き合いだから、自分は相手のことが分かっている。
相手も自分のこと、分かってくれている。

本当にそうだろうか?

例え長い付き合いでも相手のこと、ちっとも分かっていないのが現実だ。
現に優馬も美憂のこと、ちゃんと分かっていなかったことに気付いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ