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プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

漆黒の瞳と髪を持つ凜とした青年。

「じゃあ、この子に聞いてみようよ。僕がこの子を拉致ろうとしたかどうか。」

男が美憂に向き直って言う。
その目はまるで「なんて言えば良いか分かるよね?」と言っているようだった。
すると青年が言いかえした。

「俺ね、何か起こった時に被害者の言葉は信じないんだ。」

「何?」

「加害者が脅して言わせてる可能性があるからね。」

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