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プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

繁華街へ引き返した大地は泉と男が言い争っている光景を目にした。
男はさっき美憂を拉致ろうとしていた男だ。

「懲りないヤツだな!」

大地は鋭く言い放つ。
ギョッとして男が振り向く。

「お前、さっきの!」

「言ったよな?俺の連れに手出したら黙って無いって。」

「連れってさっきの美少女だろう?君の彼女じゃないのか?」

「美憂ちゃん?彼女は友達だから連れは連れだ。そしてこの人は俺の姉だ。」

泉を庇うようにして前に立つ。
泉は目を見張った。
いつから大地はこんなに大人になったのだろう。

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