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プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

『現代社会』などと言う言葉を出してくる辺り、さすが社会学部に進んだ彼らしいと優馬は思った。
しかし、この怒鳴り声のおかげで男の居場所が把握出来た。

「上…正面の入り口から入ってすぐのフロアか?」

俊の声にアヤメが頷く。 

「ええ。でも、困ったわ。出入り口、そこだけだもの。」

優馬は頭をフル回転させた。
上からは怒鳴り声が止まらない。 

「黙れ!この不法侵入者が!」

「黙るのはお前だよ!拉致及び監禁の罪、優馬に関しては殺人未遂及び銃刀法違反だ!警察、呼ぶよ!」

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