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プリンセスを護衛

第65章 美憂のわがまま

「…うん。」

「分かった。付き合うよ。」

美憂はにっこり笑った。

「じゃあさ、今週末デートして!」

優馬は目を丸くする。

「デート?」

「恋人ってデートするものでしょ?」

「あっ、いや、そうだけどさ…」

優馬は混乱した。
しかし週末は用事がなかったことを思いだし、了承した。

「行き先は優馬が決めて。」

「え?」

「私のわがままで付き合わせてるんだもの。行き先ぐらいは優馬の行きたいところにして。」

優馬は心底驚いた。
美憂が一応、ここまで心配りが出来るようになったことに。

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