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プリンセスを護衛

第65章 美憂のわがまま

「試着してこいよ。」

「えっ?」

「気になるんだろ?試着してきたら?待っといてやるから。」

美憂はコクンと頷くと試着しに行った。
随分、気に入ったようで店から出てきた美憂はご機嫌で紙袋を持っていた。

「優馬は?どこか行きたいところあるの?」

優馬は笑って答える。 

「1ヶ所だけね。楽譜、買いたいんだ。」

「楽譜?」

「ピアノの楽譜だよ。ブルグミュラーとかサティとか。」

「…ショパンとかドビュッシーとか?」

優馬は言った。

「そこまで難しいのは弾けないよ。」

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