テキストサイズ

プリンセスを護衛

第65章 美憂のわがまま

その時、

「俊さん?」

今ここに1番現れてはならない人が現れた。
ひょこっと顔を覗かしたのは…

結木美憂。

美憂は立ち尽くした。
優馬が気絶していることと彼を支えている男が自分にしつこくまとわりついていた男だというこにの惨状を目にした。

「美憂ちゃん、逃げて!」

「え?」

「逃げろ!」

俊が怒鳴るが優馬に視線を走らせたまま、動けない。

「でも…」

「早く行け!ここは俺が何とかする!大丈夫。優馬は連れて戻るから。」

俊は美憂の前に立ち塞がりながら言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ