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はぴねすっ!!!?

第13章 もう一つの秘密

俺は、荒れた。


だってさ。龍園寺様から言われたことが、親父から言われたことが耳から離れなくて。


それに、俺が徹底的に落ちぶれれば、秋も家を継ぎやすい。




俺は、まず髪を金に染めた。今まで真っ黒だったからすげぇかわりよう。でも、あの荒れてる柄の悪い不良は『秋』の方じゃなくて『春』ってことをはっきりさせたかった。


もう間違えられちゃいけないからな。ピアスもあけたし。制服もだらしなく、家にもまともに帰らない。仲間は暴走族みたいなやつらばっか。毎晩毎晩違う女を抱く。


俺の悪評は俺の望んだ通り、すぐに茶道の世界に広まった。






秋が跡を継ぐことが確実となった。





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