テキストサイズ

玩具箱*R

第1章 あやしいおとこ*


薄ピンクのお気に入りのワンピースに着替え、私は家を後にした。

とりあえず、篠原さんの家にいってみよっと

今日の昼間は待ち伏せしてその姿だけでも写メ撮って明美に送ろう。

そう思いながら、自転車に跨り家の前の坂を下った。

下り坂の途中だった、
見たこともないような美形の男の人とすれ違った。
深いオレンジ色の髪の毛を無造作に後ろで小さく結い、綺麗な目をしていた

あんな人いたっけ…?キレイ…

自転車を止め、私は男の人を振り返った。

「うーん…」

少し考えた結果、篠原さんの件は明日にまわして今日はあの男の人を探ることにした。

だってあんなに綺麗な人、見たことないし、明美のタイプ…だったかも知れないし!

うんうんと、小さく頷き自転車を押しながらその男の人と十分に距離をあけてついていった。

まるでストーカーみたいだな…

自分の起こしている行動に苦笑した

ストーリーメニュー

TOPTOPへ