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化け物と変態

第2章 シズちゃん。

~静雄編~


俺はいつものように喧嘩をした。


数人いたがあっと言う間に倒した。


俺は喧嘩が嫌いだ。


大嫌いだ。


好きでやっているのではない。




ーそんな時ー・・・



「やぁ。平和島静雄くん。」



一人の少年の声がした。


後ろを振り向くとー・・・


にこにこした少年がぽつりと立っていた。


俺はそいつをー・・・



「お前、誰だ?」



知らない。


何故、俺の名を知っているのかさえわからない。



「ふふ、驚いた?はじめまして、俺、折原臨也。よろしくねぇ?」



オリハライザヤー・・・?


聞いたこともない名前だ。


だが、そのオリハライザヤという少年はにこにこしたまま。


少し気味が悪かったがー・・・



「なんで、俺の名を知っている?」



そう問い掛けると、オリハライザヤという少年は、淡々と話し始めた。



「んー。君の事を調べたからだよ。興味があってね?」



調べたー・・・?


ますます気味が悪い。



「あ、友達になってくれるかな?」



そのオリハライザヤという少年は手を差し出した。



「なんだ?」



「握手だよ。友達なるための。」



俺は握手した。


丁度友達がほしかったし、まぁ、大丈夫だろうと軽い考えで握手した。



「君の事はなんて呼ぼうか?」



オリハライザヤという少年は俺に問い掛けてきた。



「俺はなんとでも呼べ。」



「じゃあ、シズちゃんね。」



俺は何故かイラッっとした。


ーブチッ・・・ー



「シズちゃんって呼ぶな。」



それが始まりだったのかもしれない。


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