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幼馴染みは美少年

第14章 桜の木の下で

桜が満開の日、遼一は晴れて高校を卒業した。


制服姿の遼一を見るのはこれが最後だろう。


家の庭の桜の木の下で遼一の制服姿の写真を記念に納めた。


「遼一、笑えよ!表情固過ぎ!それでよく読モとかやってたよなあ」


えへへっと照れ笑いしながら、卒業証書の筒を持ちこっちを向いた。


春風が吹き少し伸びた遼一の髪を揺らしながら桜が舞う。


俺はあんまりキレイでファインダー越しに見惚れた。


あっ、いけねえ、シャッター切らなきゃ。


慌ててシャッター押しまくった。




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