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幼馴染みは美少年

第29章 桜舞い散る君の記憶

遼一への想いは時と共に美化され淡い想い出として俺の記憶だけに残っている。


あんなに人を熱く愛した事はない。


俺の人生の中でたった一度きりだ。


もちろん萌を愛しているが、人はきっと人生に一度熱に侵されたような恋をするのは一度きりなんじゃないかと思う。


その恋は結果じゃない。


時間でもない。


どれだけ熱く濃くその時心が繋がるかだ。


俺はその相手がたまたま遼一で男だっただけの話。


性別を越えてでも惹かれたあの時を俺は今でも思い出す度胸が熱くなる。



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