
この手を離さないで
第10章 第十章 合コン
…当日。
まさか尚人の知り合いが女子高生だったとはな。
アイツが昨日電話でイケるって言った意味がわかった気がする
「尚遅いっ!」
柚希ちゃんが尚人の腕をバシッと叩いた。
やんちゃ。(笑)
『あれ?柚希いたのか。
チビ過ぎて見えなかった』
「…。」
柚希が尚人をしたから睨んでいるのが目に入る。
でもそれ、尚人には逆効果だと思うんだけどな…。
上目遣いだし。
尚人はニコッと笑うと柚希の頭を撫でた
『わりっ
今のじょーだん。待たせてごめん
陽と二人じゃつまんなかったろ?』
おい…。
