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この手を離さないで

第10章 第十章 合コン


車の中、洋楽の音が小さめに鳴り響く。


「陽さん、さっきはありがとうございました。」


綾香ちゃんがまた下を向きながら話し出した。

「いや、俺の方こそ行くの遅くなってごめんね?怖かったでしょ。」


「はい…。でも、陽さんが来てくれたのでもう大丈夫ですよ。」


…陽さんか。




「…。陽」



「えっ?」


「陽って呼んでよ?俺のこと。
さっきみたいにさ(笑)」



綾香ちゃんは、多分今日の中で一番顔を赤くしてたと思う。




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