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この手を離さないで

第10章 第十章 合コン


それからしばらく2人とも黙ったままだったけど、その静かさが俺には心地良かった



車を彼女の家の前に停めた



「今日はありがとうございました。いろいろあったけど、楽しかったです


それで…。あの、もし良かったらまた会ってもらえますか?」


下を向きながら、少し緊張気味に話す彼女がとても愛しく思えた


「俺なんかでいいなら大歓迎(笑)

それに俺も、もっと一緒にいたいしね」


下を向いていた顔を上げてニッコリ笑った綾香ちゃんは高校生に思えないほど綺麗だった。



「ありがとうございます!
じゃ、また連絡しますね。」



「ああ。待ってるよ。

それじゃ、おやすみ。


絢香。」


少し照れながらも、彼女は笑っていた



「おやすみなさい。



…陽。」




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