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この手を離さないで

第5章 第五章 会いたい

俊side



昼、俺は外のベンチに腰掛け渚からもらったパンを食べていた




『うまっ』



渚は今頃仕事だろーな
パンくれたってことはパン屋で働いてんのか?







渚…。





『会いてぇ』





思わず出てしまった言葉に
俺は頭を降った。




駄目だ…。








今、部屋にいるアイツの顔が浮かぶ。




そうだ、
俺にはアイツがいる…。





渚にこんな気持ちを抱いちゃいけない。







そもそも俺にはそんな資格は無い


また同じような過ちを繰り返して傷つけてしまうかもしれない。






嫌だ!

もうあんな思いはしたくない。









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