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この手を離さないで

第6章 第六章 柚希

俊side


部屋に入ると、陽が何かに驚いてるみたいだった。



陽の目線の先には柚希がいて、瞼から涙が落ちていた




『柚っ!』





柚希の意識が戻ったのかまだはっきり分からなかったから、陽に先生を呼びにいかせた。




柚希の身体に何本も付いている機械の管を邪魔に思いながらも、俺は柚希を抱きしめた。






『柚っ!起きろよ、柚!』


何度も柚希に呼び掛けるがその瞳は開かない。




ガラッ



「お待たせしました!」



担当医師が駆けつけて、柚希は病室へと行ってしまった。




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