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この手を離さないで

第6章 第六章 柚希




あれから家に帰って、シャワーを浴びた
俺のこんなどうしようもない気持ちを全て洗い流したかった





そうだ、
今俺が喚いたって柚希の現状は変わらない


俺が変わってやることなんか出来ないし、多分…柚希だってそんな事は望まないだろーな。



でも、アイツを失う訳にはいかねーんだよ。
だって俺はまだ何も伝えてねぇ…。






『柚希っ…』




泣き声が自分にも聞こえないようにシャワーを強くする











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