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この手を離さないで

第2章 第二章 出会い



『ねっ、お願い!』

もう一回お願いしてみたら、女の子は溜め息を付きながら煙草を俺に差し出した


『どーも』

へぇ、ちゃんとくれるんだ
てっきり無視されんのかと思った(笑)

「いーえ」

女の子はぶっきらぼうにそう言うと立ち上がった

『どっかいくの?』


「仕事だから」


『えっ?早くねぇ
まだ4時なったばっかだし、何の仕事してんの?』

普段の俺なら他人なんて興味無いのに、気付いたら勝手に口が動いてた


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