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この手を離さないで

第2章 第二章 出会い

女だった
いや、女の子という方がこの子にはあっているかもしれない
まだ少し幼さの面影があるその顔に薄めに化粧をしている


その女の子は
鞄から煙草とジッポを取り出して慣れた手つきで火を付けた


『フッ』


その女の子とジッポがあまりにも不釣り合いで、俺の口から笑い声が漏れた

あ、やべっ!(笑)


「何?」

うわぁーすげぇ不機嫌そぉ


『えーと、煙草一本ちょーだい』ニコッ


「はぁ?」


俺、女の子にこんなに嫌な顔されたの初めてだな…。
大抵の人なら笑った瞬間に赤くなるんだけど

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