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この手を離さないで

第7章 第七章 待ってる



「何言ってんだよ!
渚ちゃんだっての。前にお前この子の事で
俺と約束したことあんだろ!」


陽が私の気持ちを察してか、少し怒りぎみに怒鳴った。



「その事なら忘れろって言っただろ?




俺は…もう忘れたんだ。


だから、君の事は知らない」



俊の茶色がかった瞳が私をにらむ


「…俊、冗談だよね?」



「俺は俊じゃない。




尚人だ。」




ポタッ…。


ヤバい、涙がっ…。








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