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この手を離さないで

第7章 第七章 待ってる

陽に連れられて、病院の中庭らしき所に着いた。




「ねぇ、俊いつからあんな感じなの?」



「うーん。
俺が気になり始めたのは2週間ぐらい前からかな。

人の話なんか全然聞きやしねぇ



ったく、あいつには柚希しか見えてねぇんだ。」


陽が自分の拳を強く握っているのが目に入った。

「ねぇ、柚希ってあのベッドに寝てる女の人?」



「渚ちゃん、ほんとに何にも知らないんだね。




そうだよ。
あの子が柚希。


そして、尚人の彼女…。」


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