テキストサイズ

この手を離さないで

第7章 第七章 待ってる

手を伸ばせば届く距離なのに、今の俊には私の声はきっと届かない。



俊っ…
何があったの?
私にはわからないよ。



だって私、あなたの事何にも知らないっ


会って時間だってほんとに少ないけど、俊の事もっと知りたいって思った



あなたの声で聞かせてほしいの。



だから…。



「俊っ!
私待ってる。俊が私の事思い出してちゃんと話してくれるの待ってるから…。」



ガチャ

バタンっ!




ストーリーメニュー

TOPTOPへ