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優しくしないで

第11章 何もできない…一日





「…おれ…明日の火葬に行くよ…
何か…ホントの最後を見届けないと…」



剣は…グッと拳を握った…



「留美ちゃんは?どうする?」



仁さんは…

優しく私を見つめた…




ああ…仁さんの瞳は…



いつも…優しい…





悲しいくらい…


痛いくらい…






…暖かい…




『……行く…見届ける』






仁さんは、スッと私の手を握り…微笑んだ…







辛い…場面だ…




しっかり見て…




自分への戒めとしよう…






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