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優しくしないで

第2章 歌声の隣で


昼休み…


クラスの気の合う子達とお昼を食べる。


ギブスをして普通科に通っていた時は…

事件の件は学校中が知っていて…生徒、先生までも私を腫れ物扱いしていた。


なるべく明るく振る舞った…


有り難いことに、ギブスが取れる頃には
クラスに馴染むことができていた…




「留美!今日って予定ある?皆でカラオケ行こうと思っていたんだ〜」


『ん〜…いいよ?』



「決まり〜!」


昼休みは誰を誘うかで盛り上がった。


「留美〜体育科で誰か連れてきて?」


『は?ぁ…』



普通科からしたら体育科は憧れの科らしく…合コンやカラオケ…

女子達は体育科の男子とであう場所を求めていた



『あ…聞いてみる』


「よろしく〜。留美が普通科に来てくれてラッキーだったよ」



…私の価値は…
それぐらいしか…
なくなったのかもしれない








私は、太一にカラオケの件をメールした。






ピロロ ピロロ



太一からのメール…


《今日、練習ないから!行く!!!
剣(ケン)達にも声かけるよ。場所は通りでいいんだろ?》


太一のメールを見て
キュン…となった…



すぐ返事が来たことも嬉しかったが、
私のお願いを聞いてくれた事も嬉しかった。










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