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優しくしないで

第5章 夏のつま先





あれから…






太一とは会わずに




夏休みに入った…









やりたいだけの女と…


やれなかった





だから…
連絡もないのだろう








きっと、このまま…







記憶も、体も…


太一を忘れる事が…



出来るかもしれない
















太一の付けた



足のキスマークは…
すでに消えていて



日焼けのない白い足だけが…そこにある





アキレス腱の傷だけが…






私を現実に引きずり込む…














あああ…








太一…




逃げたいよ





現実から逃げたい…








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