テキストサイズ

優しくしないで

第5章 夏のつま先

ピロロ、ピロロ…


メール受信音に
スマホを横目で見る





『…剣…?』



受信したのは…

剣のメールだった




《何してた?
皆でプール行こうと思って!留美も行こうぜ〜
メンバーはカラオケに行ったメンバーだ!》





ピンポーン!


メールを読んでる途中に家のインターホンが鳴った!


スマホを片手に玄関に行くと…


「留美〜!迎えに来たぞー」



剣の
声が玄関で聞こえる!!!



私は慌てて、玄関を開けた!!!


『え?え?今、メール』


「返事待つのめんどくさいから、迎えに来た!!!
ほら、準備しろよ!」


『えっ…待って…私…』


太一と静ちゃんも…

来るんだよね…

気まずい…



少し困ってしまった





太一の顔…

見たいのに…





怖い…







「あ…留美………生理か?」


『はぁ?ちっ…違うし』


「なら早くしろよ!」


剣の調子に乗せられて、
私はプールに行くことになった



“ウォーターパーク・ルナ”は、
ウォータースライダーや
流れるプール、
波の出るプールなど
一日中遊べるプール施設で家族連れやカップルに大人気だった。




「すげ〜人だな…」


入口で皆で待ち合わせをしていたが凄い人混みで、
メンバーと会えずにいた



「留美、はぐれるなよ?」

剣は、何気に私の手を掴み歩いた。






ドキッ…っとした…




久しぶりに…
誰かに
触った気がしたから…








「おっ!いたいた!!!
お待たせ〜!!!スゲー人混みだな」


剣は皆を見つけてグイグイ進む…

私は引っ張られ、何人かにぶつかり…後を付いて行く


ストーリーメニュー

TOPTOPへ