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優しくしないで

第6章 花火を…君と…

「はい、出来た!」


仁さんは私のギシギシした髪を丁寧にブローしてくれた



『ありがとうございます。
凄いツヤツヤです。テンション上がりますね』



仁さんは、ニコニコしながら鏡の中の私を見た。



「うん。留美ちゃん…綺麗」



ドキン…




多分、ツヤツヤな髪に言ったことだ…




「髪、綺麗にしたのは
仁さんじゃないですか…
自画自賛ですね」



仁さんはヘヘヘと笑うと…


髪を一束掬い…

唇を寄せた





大人の男の…魅力が沢山…




全てが…優しい…



大人の男性…





『仁さん…
優しくなんかしないでください。』




「留美ちゃん…
いや…優しくしたい。
留美ちゃんは…優しさに…慣れていないの?」











『いいえ…

ごめんなさい…




気にしないでください…』





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