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優しくしないで

第6章 花火を…君と…



「そう…
深くは聞かないよ…
でも、俺は留美ちゃんに優しくしたい。
留美ちゃんの笑顔が見たいし、キスしたい!!!」



『!!!仁さん?』


仁さんは、子供っぽく笑った




私は仁さんの優しさに…


少しだけ、癒された…



でも、心の奥ではズキンと
あの感情が突き刺さる…





少し潤んだ瞳で…

鏡越しに仁を見る




「なんだろうね…
留美ちゃんを見てると…いけない気持ちになっちゃうよ」




『うそばっかり…』




「うそじゃない…」








仁さんは椅子を回転させて…




優しく…キスをした…





『!!!…』








フワッと優しいキス…











ちゅっ…




ゆっくり離れる唇…






「…俺が…留美ちゃんを優しさで包んであげるから」






『………』





何も言えなかった…

キスに驚いたのもあったが…




水中で太一がしたキスと…

重なった…











太一のあのキスも…


…優しかった…




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