テキストサイズ

体で愛して!

第7章 鋭い瞳で


『どんな姿でいても、どこに居ても、俺は理恵を愛すよ――。』

あの時に聞いた、レイの言葉を思い出す。

レイは、自分の命が朽ちることを知っていたのだろう。

「やだ…!!レイ…!!!」

涙が何滴も落ちて、レイの上に垂れる。
レイは目をつむったまま、なんの反応もない。

「うう…やだぁ…」



「…どうしたの?…泣いてるみたいだけど」

後ろから声がする。
振り向くとそこには、一人の青年が立っていた。


大きくて鋭い瞳。
どこかレイに似ていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ