年下の彼に一目惚れをしました。
第2章 #2
―彼は悪魔ですか?
それとも小悪魔ですか?
よくわかりません。
「憂里、時間平気?
7時回ってる」
「え?あ、そろそろ帰らなきゃ」
私は羽柴くんの部屋に飾られている
時計を見て、羽柴くんを見る。
「じゃあ、送って行く」
「え、そんな悪い…です」
私はオロオロしながら断っていると
羽柴くんは私の髪に指を通して、
髪を掬いキスをして上目で私を見つめる。
「今ここで俺に襲われるのと
帰り道で俺以外の奴に襲われるの
どっちがいい?」
「…っ」
「ねぇ、どっち?」
羽柴くんは私の首に手を回して、
耳元で甘く囁いて首筋に羽柴くんの
唇があたるかあたらないかの距離を
保っている。