年下の彼に一目惚れをしました。
第2章 #2
「あ、結城 憂里です。」
「憂里、ね。羽柴 伊織。
なんででも呼んで?
あとさっきからなんで敬語?
一応俺の先輩だよね?」
「え、そ、それは…。」
しどろもどろで目が泳いでいるのが
自分でも分かる。
すると、急に彼の手が私の頬に
添えられる。
「ちゃんと俺を見て話して?」
私の頬に添えられていた手を
スーッと顎の方に移動させ、人差し指と
親指で優しく羽柴くんの方に向かされ
羽柴くんは艶めかしい微笑みを見せる。
「話、できるよね?」
「…っ!」
私はコクコクと頷き、頬は真っ赤になって
益々、羽柴くんの虜になってしまう。