年下の彼に一目惚れをしました。
第3章 #3
私はにこって笑って見せると
山瀬くんははあ…とため息を吐いて
顔を反らす。
私が首を傾げてきょとんとした
顔でいると山瀬くんは"気にしなくて
いい。まあ、頑張れよ"の一言。
山瀬くんはそう言って私から離れて
教室から出ていく。
私は気にせずに勉強を始める。
勉強を始めて20分経っただろうか
続々と生徒が入ってきて、賑やかに
なる教室。
「憂里。おはよ」
私の机をトントンと叩いて私の前の席に
座る。
「おはよ。千夏」
「あ、勉強してる。
偉いじゃん」
「昨日、あまり勉強出来なかった
から今してるの」