年下の彼に一目惚れをしました。
第3章 #3
「いっちばーんっ!!」
教室の扉を開けて叫ぶ私は小学生。
そそくさと自分の席について
勉強開始。
「あれ?結城じゃん」
「ん?山瀬くん」
ノートを広げて勉強を開始しようと
したら同じクラスで学年1頭が良い
山瀬 諒(ヤマセ リョウ)。
山瀬くんは運動も出来て、頭も良くて
女の子と男の子からも人気がある。
まあ、私もその一人。
「早いね。勉強?」
「うん。山瀬くんはいつもこの
時間帯なの?」
「いや、今日は日直」
そう言って、黒板を指差し、はあ…
とため息。
私は"そっか"って苦笑しか
出来ないよ。
「西園寺と同じ大学受けるんだよな?
頑張れよ」
山瀬くんは太陽のように眩しい
笑顔で私の頭を撫でる。
「ありがと」