年下の彼に一目惚れをしました。
第5章 #5
「だから相樂くん、ここは
ここと同じ計算を応用してるの」
千夏は相樂くんを教えて、
私は羽柴くんに教えてもらってるん
だけど…
「違う。さっきも言った筈。
あんた、本当にばかだね」
むかつく。
年下の癖にもう少し年上に敬意を
はらってよ。
「ほら、もう一回教えるから」
そう言って、私の隣に近付いてきて
優しく教えてくる羽柴くん。
私の肩と羽柴くんの肩がくっついて
隣で優しく囁きながら教えてくれる
彼にまた意識してしまう。
「わかった?」
私の顔を覗き込んで、私の顔の様子を
伺う。