年下の彼に一目惚れをしました。
第5章 #5
「…多分」
「多分じゃないだろ。
わかるまで教えてやるから
ちゃんと理解しろ」
口調は悪いけど優しい言葉をかけ、
ふんわりと微笑みノートに指を指して
教えてくれる。
時間は過ぎ、時刻は20時。
私と羽柴くんと相樂くんは千夏の家の
前で少し話していた。
「じゃあ憂里は車で…」
「家が近いから俺が送っていく」
千夏が私を車で送っていくといいかけ
ると羽柴くんが、遮るかのように言う。
「じゃあ、相樂くんは車で送るね。
憂里をお願いね?優等生くん」
千夏は私の承諾も無しに、相樂くんの
腕を引いて車に乗り込む。
おいてけぼりの私。