
永遠というウソ
第2章 もう一人の日々
あの日はものすごく晴れてた
普通にいつもみたいにデートしてた
でもアイツは太陽みたいに笑ってなくて
アイツの笑顔を補うかのように
太陽がジリジリと俺らを捕らえていた
『ねぇ…』
アイツは急に立ち止まって
繋いでた手を離した
『なに?具合悪い?』
『別れてくれるかな…』
『はぁ?』
『ごめん、好きな人がいる』
『意味わかんねぇよ…』
『ごめん。じゃあね』
俺はアイツを引き留めることも
自分の気持ち、
別れたくないという気持ちも
伝えることが出来なかった
心にぽっかりと穴が開いたようだった
飯も味がしなかった
寄ってくる女を片っ端から抱いたけど
なにも感じない
俺、ヤバイな…
