テキストサイズ

ホストに恋

第29章 29


「これからどうすっかなぁ………」

拓哉がふと…漏らす


「なぁ…拓哉…俺ホスト辞めるよ。」

「え!?」

「…何か、もう疲れたっつうか…お前だけのホストでいいかなってさ、」

「やめて、どうするんだよ!!」


「小さな店でも出すかな…」


「店?」


「ん、いつか自分で店出してみたいって思ってたんだ。」

「そっか…俺わ、この町から出るわけにいかないし…」

「だよな…」

「翔太………」

拓哉が翔太を後ろから抱きしめる

「拓哉…どうした…」

「一緒に…いたい…のに…」


「いようぜ!!一緒に…ずっと、」

「え!?」


「店…この町に出すよ俺。」

「翔太…」

「人もそれなりにいるし、場所的に悪くないし。」

「翔太…嬉しい…」


重なる二人



翔太わホテルに半月滞在し、毎日拓哉を抱いた。


「必ず戻ってくるからさ…もう少し待ってろよ!!」


「うんっ!!」


「愛してる。拓哉」


「翔太…俺も愛してる」


翔太を見送り、自宅に戻る


「ただいま」


「拓哉…父さんの意識が……」


父親の寝室に行くと医者が横に正座していた

「父さん!!」


「…拓哉…店…頼んだぞ……」


「父さん!!父さん!!店わ任せろ。」




父親が死んだ


60歳…





告別式



翔太をはじめ、瀬戸、太一、みんなが集まった



夜…みんなが拓哉の家に集まった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ