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ホストに恋

第30章 30


「俺さ、いやなことあるとここくるんだよ!!遊園地なんてガキみたいだろ…でも落ち着くんだ。」

「私、遊園地なんて初めて…」

「まぢで?なら良かった。」

「うん」

「時間ないから観覧車のろ。」

2人わ観覧車に乗り込んだ

少しずつ上昇するごとに由佳の顔が青ざめてくる


「由佳…?ひょっとして高いとこ苦手…なの?」

ゆっくりうなずく…

「隣行っていい…」

足が震えて顔もあげられない由佳
翔平がゆっくり由佳の隣に座り肩を抱いた

「大丈夫…顔ゆっくりあげてみ?俺いるから、見せたいんだここからの景色」

ゆっくり頭をあげる由佳…

そして、由佳の目に今まで見たことのない夜景が飛び込んできた

「わぁぁ!!すごい!!」

「だろ!!」

「こんな綺麗な夜景見れるなんて…はぁ」

しばらく2人が無言になる…




「由佳……」


翔平の顔が近づいてきた。

…え…え!?これって…キス…?…え…


ちゅ…

重なる唇……

翔平が由佳を抱きしめた

「…好きだ。」

「え!?…」

「ずっと好きだった…由佳」

「ちょっと…待って……」

観覧車の出口をあわてて降り、走り出す由佳…


「由佳!!待てよ!!」

手首を掴まれる。

「ごめん…いきなりあんなことして…ごめん…つい…」

「誰とでも…キスするんだ…翔平わ。」

「え!?」

「見たよ…この前視聴覚室で…」


「……あっ…」


「大丈夫…だよ…私…忘れるから、誰にも言わないし。ぢゃね。」

「由佳!!」


由佳わ走りだし、タクシー乗り場から乗り込み遊園地をあとにした


「由佳…」


翔平わ、閉館後の遊園地の前でしばらく考えていた






「ただいま」



「よ、由佳お帰り!!」

瀬戸が声をかける

「…もう休むね。おやすみ」

「由佳!!」

部屋に入ると服を着たまま布団に潜り込んだ

「勇作…由佳…やっぱり何か変だよ」


瀬戸が由佳の部屋の前に行く

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