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ホストに恋

第32章 32


「ただいま」

「翔太さん………昨日…ごめん…太一さんから何もなかったって聞いた……」

「いいよ。」

雅哉の頭を撫でる翔太

「なぁ…雅哉、俺拓哉に触れたい……抱きたいんだ……四年も触れずにきたけど……怖くてたまんねぇんだ。」

「翔太さん……」

「お休み、雅哉」

「翔太さん…」




次の日、雅哉わ、家を早く出て施設に向かった

コンコン

「兄貴、おはよう」

「雅哉か、おはよう」
拓哉の部屋にわ瀬戸もいた

「瀬戸さん!!お久しぶりです。」

「おぉ!!お前医者になったんだってな!!よく頑張ったな」

「まだ研修医ですけどね。ところで瀬戸さんどうしたんですか?」

「ん、」

「お前わ?」

「翔太さんが、見てられなくて…」

「ふっ…一緒か」


「ね、二人ともどうしたの?」

「兄貴、家に帰ろ。」

「帰れるの?」

「もちろんだよ!!」

「なぁ拓哉、お前に話しがある。」

「瀬戸、何?」

「翔太のことだ。」

「翔太さん?」

「翔太さんなんて、呼ぶな!!」

瀬戸が怒鳴る

「瀬戸?どうしたの?」

「翔太とお前わ、恋人同士だったんだぞ!!」

瀬戸が2人の写メを見せた。

「……なに…これ」

「お前と翔太だろ」

「嘘………」

「兄貴わ、四年前…翔太さんを助けるため拳銃で撃たれた、それで、翔太さんのことだけを忘れたんだ、」

「………っ!!」


頭を抱える拓哉

「拓哉…大丈夫か?」

「……嘘だよね」

「兄貴……俺たち、翔太さん見てられなくて……さ」

「翔太さんと俺が付き合ってた……」

「翔太さん、一緒に居たかったと思う。でも混乱するかもしれないからここに入れた…兄貴知らないだろ!!ここの料金…翔太さんが四年払い続けてたんだよ…せめて自分の作ったもんくらいって、毎朝一番先に兄貴の弁当作って、父さんと母さんのお墓に毎日行って謝ってんだよ……」

「本当か!!雅哉…翔太そんなこと…」

瀬戸が目頭をおさえる

「翔太さん、自分を責めてるんだよ。兄貴を二度も傷つけたこと…兄貴…今からまた始めたらいいぢゃん…」

拓哉が立ち上がる。

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