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上司と部下の恋

第1章 1

目の前にある、風馬の首。

血が出ている。

気づかないうちに、風馬の首に爪をたてていたみたい。

「…オレこそ。こんなところでガッツイてごめん」

足を持ち上げられ、ドアに押し付けられる。

完全に、風馬の腕で、わたしは宙に浮く。

いつもより目線が高くて怖い。

結局、腕を掴んでいると不安定で。

手を風馬の首にまとわりつける。

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